生鮮マグロ水揚量は全国屈指
かつて北洋漁業の基地として栄えた歴史を受け継ぐ魚市場。漁業規制の影響を受けた昭和50年代以降は三陸沖を漁場とするマグロはえ縄やまき網の取扱量が増加し、現在では全国屈指の生鮮マグロ水揚を誇ります。例年5月頃から夏は生鮮マグロ、初秋から冬はメバチマグロで活気づく。片道約6日かけて漁場に向かい、10日間操業して帰港がマグロ漁の基本サイクル。全国から集まった船が出漁を繰り返しては、メバチマグロのブランド「三陸塩竃ひがしもの」をはじめとする生鮮マグロを水揚げします。
(宮城県HP「サカナップみやぎ」より)
一本一本違う身質のマグロを見極め、それぞれに最適な売り先まで見抜き、戦略を立て競りに臨む競り人。経験を頼りに尾の断面や血の量などを厳しくチェックし、値踏みする買受人。いずれも日本一と称される目利き揃い。両者の信頼関係の下、競りではマグロと市場を知るプロフェッショナルたちがその誇りにかけて火花を散らします。
黒潮とともに三陸沖ヘ北上してくるマグロを狙ってはえ縄を仕掛け、捕獲するマグロ船団。船の識別標を見れば、地元だけでなく北海道、三重、大分、宮崎、沖縄と全国から訪れていることが分かります。水揚予定の船名で、競り人はどんなマグロが届くのかが分かり、競りに参加する買受人の数も変動すると言います。
「サカナップみやぎ」では、宮城県内の産地魚市場を紹介する動画が公開されています。ぜひご覧ください。