牡鹿半島の突端、金華山に最も近い魚市場に水揚げされるのは、刺網やカゴによるアイナメやヒラメ、タコなどの活魚。他の魚市場ヘ運ぶうちに鮮度が落ちてしまう魚も、漁場まで約30分と至近距離のここなら生きたまま、ほとんど獲ったままの状態で水揚げできることから、地元の漁業者にとっては無くてはならない存在となっています。活魚としての出荷を支援する設備として、水槽、ブロワー、冷却器などを完備。知る人ぞ知る、品質の良い活魚は、買受人を経て首都圏や遠く関西圏まで届けられています。
(宮城県HP「サカナップみやぎより」)
牡鹿魚市場について、詳しくはこちらをご覧ください。
<取引は入札方法で、魚種ごとに。>
取引は入札方式で、船ごとではなく、通常9時30分から10時頃に魚種ごと。他の魚市場の場合、早朝に持っていくと高値ですから、漁業者は夜中に準備を始め、先を争うようにして市場に向かわなければなりません。一方、ここでは魚種が同じであれば、順番に関係なく同じ価格。ゆったりとした時聞の流れの中、漁業者の負担も軽減されています。
<観光客向けのユニークなサービス。食べられる魚の小さな水族館。>
金華山の玄関口にある魚市場は、観光客にもオープンマインド。一般の方々との接点がほとんどない魚市場をより身近に感じていただけるよう、観光客に声を掛け、活魚の入った水槽を見てもらったり、水族館のタッチプールのように魚に触れてもらったり、職員が分かりやすく説明したりと、ユニークな取り組みも行っています。(宮城県HP「サカナップみやぎより」)
「サカナップみやぎ」では、宮城県内の産地魚市場を紹介する動画が公開されています。ぜひご覧ください。