3月13日(日)東京で「マリンチャレンジプログラム2021全国大会 〜海と日本PROJECT〜」が開催され、昨年8月に5つの地区ブロックで開催された地方大会で全40チームの中から選抜された15チームが研究成果を発表しました。
どれも日頃から海と向き合う中で見出した独自の着眼点と地道に積み重ねてきた研究の成果を感じられる素晴らしい研究でした。中学生・高校生たちの熱のこもった発表に、日々研究に打ち込む姿が思い浮かぶようでした。
宮城県からは志津川高校が出場。
2017年に先輩が始めた調査を受け継いで続けてきた「八幡川河口干潟の生物調査」の発表を行いました。緊張した様子でしたが、堂々と成果を伝えていました。
最優秀賞に輝いたのは、「放射相称であるウニ類の体の方向性とその要因」を発表した熊本県立済々黌高等学校。観察力が鍵になっている研究で、研究手法から考案し、結論まで導くことができた優れた研究であったことが受賞理由です。
日本財団賞は、桐光学園中学校・高等学校の「ムチンの増加・抽出の研究〜ミズクラゲからの贈り物〜」
JASTO賞は、東京学芸大学附属竹早中学校の「藻類から作る安全なクレヨン」
リバネス賞は、熊本県立芦北高等学校の「ヘドロを用いたアマモ実生苗確立の基礎的研究~熊本豪雨災害からの復興~」という結果になりました。
宮城県から出場した志津川高校の研究テーマは「八幡川河口干潟の生物調査」で、学校の近くにある、八幡川河口干潟で行った生物調査の結果を発表しました。
2017年から部活の先輩が続けてきた調査で、今年は震災のガレキと導流堤工事のために設置されていた作業道が撤去され、導流堤に設置された通水管が機能したため、干潟部分が増加していることが分かったそうです。
15校の発表終了後は、交流会が開催されました。会場の掲出された各校の研究成果を見ながらお互いの研究内容について質問したり、説明する中で、お互いに刺激し合っているようでした。切磋琢磨してまた新たな研究につながるといいですね。将来が楽しみです。