まぶしい太陽、どこまでも青い空。絶好の海日和の中、海と日本プロジェクト in みやぎのオリジナルイベント「志津川湾 森里海めぐり隊!」が8/5(月)~6(火)の2日間、開催されました。ラムサール条約湿地に昨年登録された志津川湾。なんと、200種類以上の海藻が生育しています。その豊かさの秘密を、森・里・海を巡って解き明かしていきました。一体、どんな秘密があるのでしょうか?
仙台駅からバスで約1時間40分。南三陸町・志津川に到着。
志津川湾を望む南三陸ホテル観洋で開会式を行い、いよいよ「志津川湾 森里海めぐり隊!」がスタート!目の前に広がる志津川湾を前に、子どもたちはこの海にどんな秘密があるのか期待を膨らませている様子。
最初は、長年、志津川湾の海藻を研究している水産科学博士 阿部 拓三先生から、志津川湾と森・里の関係についてお話をいただきました。
周囲を山に囲まれ、町の面積の約8割を森林が占める南三陸町にはたくさんの分水嶺があり、山林に降った雨は全て川を流れ、人の住む里を通って志津川湾に注いでいるのが特徴です。また、南三陸の沿岸では、寒流「親潮」と暖流「黒潮」が混ざり合うため、冷たい海に生息しているコンブと、暖かい海に生息しているアラメが混生するなど、多様な藻場を形成しています。
子どもたちは真剣な表情でノートを取っています。
いよいよ海へ!荒島の磯で、様々な生き物の観察を行いました。リアス式海岸になっている三陸の海岸は、磯場になるのが特徴です。生息している多様な海藻に、子どもたちは夢中になって採集していました。
ほんの1時間ほどの磯探検でしたが、こんなにたくさんの海藻が採れました。透き通った、きれいな海には、たくさんの海藻が生育していて、その豊かさを実感しました。
荒島から橋を渡って、砂浜があるサンオーレ袖浜へ。三陸海岸は、入江の奥に砂浜があるのも特徴です。砂浜には磯とは違った生き物がいることを観察しました。子どもたちは海に入って気持ち良さそうです。
午後は、海藻押し葉でスタート。志津川湾に生息する多彩な海藻を使って押し葉を作りました。一言で”海藻”といっても、色や形など様々で、自然の神秘さを感じます。イメージに合わせ、いろいろな海藻を組み合わせたり、ストローで丸くくり抜いたりしながら、思い思いに作っていきます。そして、完成。個性豊かな押し葉ができました。
初日は、この他にも、南三陸町と事業提携するバイオガス施設”南三陸BIO”で資源の循環について学びました。町民の廃棄物を液肥にして、それを肥料として使うことで、田んぼや畑が元気になって、海も元気になります。
さらに、志津川の海藻などを使って、ふりかけ作りも体験!香りを確かめながら、自分好みのふりかけを作りました。各自がネーミングを考えて、完成。この日の夕食でいただきました!