レポート
2019.05.24

ペットボトルを回収し海洋ごみ対策 日本財団×セブンーイレブン

海洋ごみの削減を目指す「CHANGE FOR THE BLUE(チェンジ・フォー・ザ・ブルー)」という取り組みを進める日本財団は、セブン-イレブン・ジャパンなどとペットボトルの回収・再生で連携し、6月末までに、東京都東大和市内のセブン-イレブン全15店舗に自動回収機を設置することになりました。

回収機に入れられたペットボトルは、容積を3分の1にして、各店から集められ、再生樹脂業者によって、再びペットボトルの原材料にされるということです。

回収機お披露目のセレモニー

  1. 東大和市・尾崎保夫市長 (株)セブンーイレブン・ジャパン杉山純子執行役員らが出席
  2. さっそく回収機にペットボトルを投入
  3. また、きれいなペットボトルに生まれ変わってきてね!

日本財団によりますと、日本は、海外に比べペットボトルの回収率は高いものの、回収されたペットボトルの大半が燃やして熱利用するサーマルサイクルで、工業原料を除く再利用は、23%に留まっています。

しかも、フィルムや汚れの付いたペットボトルの再資源化は困難で、ペットボトルや衣類に生まれ変わるのは、回収されたうちの1%に過ぎないという事です。

そこで、日本財団などは、身近なコンビニエンスストアに自動回収機を設置して、フィルムなどを除去したペットボトルを集めることで、純度の高いプラスチック資源のリサイクルを目指す取り組みを始めます。

陸上でプラスチックごみを減らすことで、川などを通じて海に流れ着くごみを減らしていくということです。

日本財団の海野光行常務理事は「海洋ごみの削減ためにプラスチックをなくせばいいという議論になっているが、便利で安全なプラスチックはすぐになくせない。リサイクルすることで、プラスチックをたくさん作らないという工夫を考えていくべき」と話しています。

日本財団とセブン-イレブンでは、今回の取り組み以外にも、地域清掃などで海洋ごみ対策に共同で取り組んでいくとしています。

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