女川町は、三方を山に囲まれ、
波が静かな湾では、牡蠣やホタテ、海苔などの養殖業が盛んな地域です。
養殖されているものの一つが、銀鮭。
「銀王」という名前でブランド化されていて、2020年6月に、ASC認証を取得することに成功しました。ASC認証とは、養殖版の海のエコラベル、と呼ばれていて、海の資源や生態系に配慮して、責任ある養殖環境のもとで生産されているものが取得できる、国際的な制度。
このASC認証を取得するために取り組んだのが、鮭に与えている餌の管理。餌に含まれているものは、全て、誰がどこで生産しているものなのか、はっきりわかるもののみを使用しています。養殖で育つ魚の味は、どんな餌を使っているのかによって決まるため、ASC認証に対応しながらも、餌の味もこだわっています。
鮭は、大きくなるまでの間に寄生虫(アニサキス)を体内に入れ込むことがあるため、生では食べられないのが一般的。しかし、銀王は、稚魚で育てて、海での養殖、水揚げ、加工するところまで、自社で一貫してやっているため、お刺身でもおいしく食べられるというのが特徴です。
宮城は銀鮭の養殖発祥の地。
ASC認証という、国際的な認証を取得したことで、日本だけではなく、世界に、女川の養殖銀鮭が発信されていくことに期待ですね!