こんにちは、事務局の田代です。
宮城県で初めてある灯台が「恋する灯台」に認定されました。認定されるのは石巻市の雄勝半島の東端に立つ大須埼灯台です。恋する灯台は、海と日本プロジェクトの一環で、日本ロマンチスト協会が認定します。今年度を含め、全国で42基の灯台が認定されていて、認定基準は非日常感や世界の果てを感じさせる壮大さなどです。
石巻市の亀山紘市長は、7月5日の定例の記者会見で、大須埼灯台の認定について「これを機に、地域の観光資源としての灯台の価値を見直し、雄勝地域の観光の目玉の一つとして、訪れる人が増えることを期待するとともに地域の活性化に大きく寄与するものと期待している」と述べました。
大須埼灯台は、今は無人ですが、漁師たちの安全を見守るシンボルとして、地域の住民に強く愛されています。なんと「ともしび会」という灯台を掃除するための自治組織がつくられていて、敷地内の花壇には四季折々の花が咲き誇っています。
雄勝総合支所の阿部徳太郎支所長は「地元の人たちはみな認定を喜んでいる。過疎の町なので若い人を中心に大勢の人に足を運んでもらいたい」と期待していました。
8月9日(木)には、日本ロマンチスト協会の波房会長が大須埼灯台を訪れるほか、亀山市長を表敬訪問するという事です。
大須浜は、藩政時代には有名な大船主がいて、大いに潤ったといわれる。
しかし、東日本大震災以降、これまでにない人口流出に見舞われている。
岬に屹立する大須埼灯台が、いまは住民の心をつなぎとめるよりどころのひとつになっている。