こんにちは。取材ディレクターの浅田です。
以前、南三陸町歌津の木造船の船大工・岩石さんを紹介しました。
取材の時に「木の隙間から水は漏れないのですか?」と尋ねると、
「水に入れば叩いた分だけふくれる。だから水は漏れない」と教えて頂きました。
その他にも、船の側面の湾曲を造るときにワラを燃やして、あたためてゆっくり曲げていくなど、
木造船作りでは、長年の経験に基づく勘と難易度の高い技術が必要とされます。
実は、このような技術は、現代のあらゆる場面で生かされています。
例えば、新潟県にある狭い路地の形状に合わせて三角形に建てられた「家」。
100棟以上ある西洋の町のような古い家は、船大工の“技”を活かし造られています。
最大限に土地利用を図った知恵と技。宿根木を象徴する建物のひとつです。
他に「木製の自転車」にも応用されています。(フレームも、ハンドルも、サドルまで木製です。
ちなみに1台が260万円もするらしいです。もしよろしければ検索して下さい)
“レトロだけど新しい船大工の技術”
日本ならではの伝統の技が、新たな形に生かされています。
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