気仙沼の海では、昔から良質な海藻が育ちます。
中でもワカメは、荒波に揉まれて育つため、肉厚で柔らかく全国屈指の品質を誇ります。
ワカメの茎の下の部分にあるのが、”メカブ”。
パックに入って売られているのを見る方も多いと思いますが、「固くて調理がしにくい食材」のため、以前は流通することがほとんどなく、地元の漁師さんたちだけで食べられていたそうです。
「そのうまさを地元だけじゃなく、いろんな人に味わってほしい」という思いから、気仙沼の丸繁商店では、40年前にメカブの加工販売を開始しました。
丸繁商店では、海水で茹でてから、メカブをカット。
余分な水分を吸い込まないので、メカブの旨味や粘りが逃げにくく、食べたときにシャキシャキ食感が強くなるんだそうです。
メカブのおいしさを追求して、昔ながらの加工方法で作ってきた丸繁商店で、さらなる消費拡大を目指して、新商品が作られました。
その名も!「10秒deおいしいめかぶ」。
従来のプラスチックカップから、厚さ5ミリほどに平らにして包装。
冷凍販売ですが、約10秒間、流水で解凍すれば食べられるようになりました。
この商品を思いついたのは、専務の小野寺薫さん。健康のために毎日メカブを食べていましたが、プラカップのメカブを冷凍して保存していたところ、解凍するのに時間がかかるけど、どうにかならないか、と考え薄くすることを思いついたそう。
パッケージには紙を使用して、プラスチックゴミの削減にもなって、いいこと尽くし!
商品は、丸繁商店のホームページからオンラインで購入いただけます。日本中の食卓に、気仙沼のおいしいメカブ、届いてほしいですね。