東日本大震災による津波で、名取市閖上の海浜植物が流されて以来、「名取ハマボウフウの会」は元の景色を取り戻そうと活動してきました。
「震災から10年目で、ここまでの海岸のお花畑…まではいかんですけども、そんな状態になるのに、ちょうど10年かかりました」
と話すのは、「名取ハマボウフウの会」代表の今野義正さん。地道な活動の成果は着実に伸びてきて、浜辺の景色が以前の景色に近づいてくるにつれ、地元での意識も変化してきたそうです
「海岸の清掃を手伝いたいと申し出がある会社からありました」
「あとはですね、閖上小中学校、閖上のことについて知ろうという授業をしてきました」
テレビ番組や新聞などで会の活動を知り、昔の姿を取り戻していく名取の浜辺の景色を見た地元企業や、学校から、声を掛けられることが増えたと言います。
ハマボウフウなどの海浜植物によって、砂浜の砂が周囲に飛散するのを抑え、砂丘を形作り、海岸の生態系を豊かにしていきます。地域では昔からシンボルととらえられてきたハマボウフウ。今野さんに特別授業をお願いした地元の学校の校章も、ハマボウフウからデザインしたものだそうです。
今野さんに特別授業を依頼した、名取市閖上小中学校の校長先生は、
「子どもたちには、ハマボウフウという植物について学ばせたいな、という思いがあると思います」
「津波を経験している子どもたちもいてですね、海は怖いものっていうイメージもあるのでね、海ってそういうだけじゃないんだよっていうことを知らせることも大事なことかな、と思ってます」
と話します。
今野さんの(ハマボウフウの会)の夢は、浜からも見える仙台空港へ着く飛行機に乗る人が、この浜の花畑のような景色を見た時に、「すごい海岸だな」と思ってもらうことなんだそうです。
地道な活動で、緑もしっかり根付いてきて、季節には花が咲きそろう、そんな景色が早く実現してほしいですね。