国内外で深刻化する海ごみ問題について理解を深めようと、6月1日、仙台市若林区荒浜で市民を対象にした、ビーチコーミングとごみを使った小物つくりのワークショップが開かれました。
このイベントは、仙台市の公益財団法人「みやぎ・環境とくらし・ネットワーク」(MELON)が開いたもので、親子連れら市民13人が参加しました。
まず、参加者らは、海洋のゴミが県内にたくさん流れ着いている現状について説明を受けました。
次に、震災で被災した荒浜の海岸で、砂浜に打ち上げられたプラスチック片や流木などを拾い集めました。
集会所に戻った後は、ボランティアの指導の下、拾い集めたごみを使ってオリジナルのフォトフレームやアクセサリー作りに挑戦。
参加者それぞれがプラスチックをビーズに見立てるなどして、きれいに飾り付けを行いました。
MELONの菅田華江さんは「荒浜に流れ着いたごみを見て、地上のゴミを分別したり、ポイ捨てしないことが大切かを知ってほしい。イベントを通じて海を大切にしようという心を育んでもらえれば」と話していました。
MELONでは、今後、気仙沼市や南三陸町など県内各地で、海洋ごみの調査を行う予定で、調査結果についてはシンポジウムで発表し、多くの人に海洋ごみの問題を知ってもらいたいとしています。