おや、美味しそうなハンバーガーですね、いただきます!…
ちょっと待ってください、実はこのハンバーガー、世界の食糧不足の危機を救うスーパーフードが隠し味。ちょっと緑がかったバンズの色、気になりませんか?
イービス藻類産業研究所が作っているのは、2~5ミクロンと目には見えないほど小さい微細藻類の一種、「ナンノクロロプシス」です。研究所では海から引き込んだ海水で藻を培養し、粉末状に乾燥させて販売しています。牡鹿半島周辺の海域は、低温で栄養が豊富、日射量もあるため培養に適していると言います。しかし、なぜ食用の「藻」なのでしょうか。
イービス藻類産業研究所 後藤博史さんは
「植物性由来のタンパク質が全体の50%含まれている。将来のタンパク質源として活用することも十分可能」と語ります。
「ナンノクロロプシス」は、100gあたりのタンパク質の含有量が50グラムと他の食品に比べても多く、葉酸や鉄分などの栄養素が61種類も含まれているのです。
石巻発の「スーパーフード」が将来、世界の食料危機を救うかもしれません。