南三陸町志津川にある「南三陸町地方卸売市場」。
午前6時頃から、その日の朝に漁師さん達が獲った魚介類が次々と水揚げされます。
競りをする仲買人さんたちの声に包まれながら、並んでいる魚を見ているとなにやら見慣れぬカニが…。
近くの仲買人さんに聞いてみると「ツクモガニ」とのこと。
見た目はケガニのようですが、それよりも若干小さめ。地元の方々によれば“藤の花の咲く頃に美味しくなる”カニで、その頃になるとメスは内子を抱え、オスはカニミソが甘くなるのだそうです。
食べごろの見極めは、身体の色。比較的黒っぽい色の個体の方が美味しいそうですよ!
宮城県漁業協同組合志津川支所の齋藤正明さんによると「食べ方としては茹でガニが一般的だが、よくダシが出るカニなのでハット汁に入れてもおいしい」とのとこでした。
殆どが地元で消費されてしまうというツクモガニ。
地元の人に愛されるふるさとの味。これからも守っていきたいですね。