レポート
2022.08.14

郷土の味を“カプセルトイ”で!?

女川町では昔から「ほやたまご」が食べられていました。
これは、ホヤでゆで卵を包んで、醤油やみりんと一緒に煮込んで作るもの。
女川町の中でも、一部の家庭だけで食べられているような、
とてもマニアックな郷土料理です。

宮城県は全国屈指のホヤの水揚げ量を誇りますが、
韓国への輸出が禁止されたこともあり、
国内でのホヤの消費を増やすために何か商品を開発しなければ、
ということで、女川の家庭料理であった「ほやたまご」を商品化したのが「マルキチ阿部商店」。

しかし、国内でもホヤの知名度はまだまだ。
知名度を上げるために考えた秘策が、カプセルトイでの販売でした。

もともとほやたまごは、2個セットでの販売。
1個ずつで購入したいというお客様の声があり、
1個販売の場合のパッケージをどうするか、いろんな包材を取り寄せていたところ、
卵型のパッケージを目にした社長の、
「ほやたまごに卵のパッケージ、これ、カプセル自販機で売れるんじゃない?」
という発想から、ほやたまごのカプセル販売が始まったそう。

自慢の味をもっと手軽に

  1. ホヤの中にゆでたまごを詰める
  2. 現在は仙台駅内に設置
  3. もっと楽しく!もっと手軽に!

お金を入れて自分で回して、出てくるのが卵型のカプセルに入った、ほやたまご。

このおもしろさから、SNSでも話題になり若い年齢層のお客さんも増え、

ほやたまごの売上げは、以前の4倍以上になったそうです。

今は県内を中心に設置している販売機も、

関東方面にも設置していきたいとおっしゃっていました。

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