レポート
2021.06.17

雄勝湾の新ブランド「三陸ムール貝」

石巻市にある雄勝湾では、カキやホヤなどの養殖が盛んに行われています。
山に囲まれて栄養たっぷりな水が注がれること、
海が深く、波が静かなことなどが理由です。

この地域で新たな海産物のブランドが誕生しました。
その名も「三陸ムール貝」。
ムール貝と聞くと、ヨーロッパで取れるという印象を持つ人が多いと思いますが、
実は日本の漁港ではポピュラーで、よーく見ると岸壁にくっついて生息していたりします。
日本名だと、ムラサキイガイという名前です。

もともとはヨーロッパで生息していたムール貝。
日本にやってきたのは大正時代で、ヨーロッパからやってきた船に付着して運ばれ、
日本の沿岸に定着したと言われています。

厄介者からブランド品へ

  1. 水揚される養殖の三陸ムール貝
  2. カキの生育を阻む厄介者だったムール貝
  3. お客さんからの評判も上々

もちろん雄勝湾でもムール貝は当たり前の存在。
養殖しているカキやホヤにくっついて、栄養を奪うため、漁師から見たら厄介者。
でも栄養たっぷりの雄勝湾で育ったムール貝は、食べると柔らかくて美味しい。
厄介者という見方を、三陸の新たな海の幸という見方に変えて、
新ブランドとしてムール貝を販売することになったんです。

去年ブランド化したばかりの三陸ムール貝。
お客さんからは「日本にムール貝ってあったんだ」とか、
「蒸しただけなのにすごく美味しい」という反応があるそうです。

売り出したばかりの三陸ムール貝。
宮城だけではなく全国へ、そして世界へと広がっていってほしいですね。

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