「うれしいです!11年目です!」
と声を弾ませるのは、本吉町観光協会 会長の芳賀 勝壽さん。
気仙沼市本吉町の大谷海水浴場は、県内トップで浜開きを行い、
夏の扉を開ける風物詩として親しまれてきました。
しかし東日本大震災による津波で、大きな被害を受けた大谷海岸は海水浴場を開くことができなくなってしまいました。
昭和の時代、県内はもとより、岩手県からも特別列車が仕立てられ、多くの海水浴客で賑わっていたといいます。
その海水浴場を支えていたのが、地元の本吉町三島地区の方々。砂浜を掃除し、気仙沼沿線の各駅でキャンペーンを張り、駐車場整理に海の家の開設等、まさに地域が一丸となって海水浴場を開いていました。
大谷海水浴場は、地域の誇りでありシンボルでした。
そんな海水浴場を再び、開きたい。
そう思い続けてきた分、喜びはひとしおです。
昨年は、震災10年を目前に、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から海水浴場の開設を断念。
今年は、海水浴客の連絡先を控えたり、アルコールの提供を止めたりするなど、新型コロナウイルス感染予防対策を徹底して、実施することとしました。
11年ぶりの開設となった大谷海水浴場。
利用者側もその気持ちに応えられるように楽しみたいですね。