三方を海にかこまれ、豊かな自然環境に恵まれた漁師町、七ヶ浜。
黒潮と親潮がぶつかる栄養豊富な海で育つ「みちのく寒流のり」は、国内最北端の生産地として、
七ヶ浜でも特産品です。
上品な香りと風味から「皇室献上海苔」として高い評価も得ています。
「七ヶ浜の海苔は非常にくちどけも良くて、甘みも非常に強い、美味しい海苔となっております」
と話す、七ヶ浜漁協の鈴木さん。
「冬は朝から摘み取りに出て、夜遅くまで生産しております。全国的にも認められるような海苔を
生産していけたらと思っています」
そんな七ヶ浜町で新たに作られたのが、「浜ののりだれ」。
七ヶ浜の豊かな海の味わいをいつもの食事にプラスできる、万能調味料として人気で、
七ヶ浜町内の「カフェレストラン SEASAW」で作られています。
「七ヶ浜の方にとって、海苔は誇りなので、地域の方が非常にご利用いただきまして、
去年とかは会えないからこそ、『地域でこんなおいしい海苔があって、こういった食べ方が
出来るんだよ』っていうのを人に伝えたいって言って購入いただける方もたくさんいました」
こう話してくれる、お店のオーナー久保田さんは、味には試行錯誤して作り上げたといいます。
「浜ののりだれ」は、お店で一瓶一瓶手作り。
七ヶ浜産の焼きのりを使い、オリーブオイル、出し醤油、小松菜などと合わせたもので、コロナ禍での
おうち時間需要もあり、贈り物、お取り寄せなどでも評判になりました。
販売開始から1年ほどになりますが、「のりだれ」をもとに、「のりマヨ」「のリドレ」なども新しく作られています。
今年、期間限定で東京駅でも出店したところ、そこでの反応も上々。
多くの人が楽しめるように、レシピの研究なども行っていて、お店のメニューでも「のりだれ」
を使ったものがいくつもあります。
海苔の佃煮とも違った、海苔の味わいを楽しめる「浜ののりだれ」。
オリーブオイルと海苔のハーモニーが、色々な食材と好相性なので、お店でも、自宅の食事でも
色々試したくなります。
七ヶ浜産の海苔が、全国に広がるといいですね。