石巻は日本有数の港町で、練り物の生産が盛んでした。
中でも焼き目が牡丹の花に見える「ぼたん焼ちくわ」は、
明治時代から作られ、この街が発祥と言われています。
元々は市内に60社以上のちくわ製造業者がありましたが、
徐々にその数は減り、現在ではたったの2社になってしまいました。
そこで石巻で育まれた練り物の味や地域で受け継いできた生産の技術を絶やさないように、
「石巻おでん」という名物が生まれました。
「石巻おでんを通して、落ち込んだ地元産業の復興を目指したい」
という思いから、地元企業が連携し取り組みを始めました。
石巻おでんの定義は
「石巻の練り物を使うこと」「石巻の食材を使うこと」「サバだしを使うこと」
様々な業種の事業者が協力し合って開発をし、
石巻おでん部会では、月に一度地元で直売会なども開催していて、
スーパーなどでは買えないお得な商品もたくさん売っています。
「石巻おでん」は、直売会などで地道にファンを増やし、
最近では「石巻レトルトおでん」という商品も販売されていて、
いしのまき元気いちばやネット通販でも購入できます。
さらに、「道の駅 上品の郷」には、”ぼたん焼ちくわ”や”揚げかまぼこ”といった石巻の練り物をバンズで挟んだ「石巻おでんバーガー」が登場。
バンズは石巻産の小麦粉にお粥が配合されたオリジナル。味噌マヨをベースに大葉と大根のツマも入ったボリューミーなご当地バーガーです。
ご家族連れからご年配の方まで好評なんだとか。
石巻おでんを色々な形でPRし、地域全体で盛り上げようとしています。そして、石巻の練り物が再び、盛んになってほしいですね。