こんにちは!取材ディレクターの福田です。
2017年を通し、”海”にまつわる様々な話題を届けてきた「海と日本プロジェクト」。
個人的に非常に印象深かった、6月の「万石浦(まんごくうら)のアサリ漁再開」についてご紹介します。
昔からアサリの産地として知られてきた石巻市・万石浦にある干潟。
ここのアサリは大きく、質もよいことで有名なもので、
地元の漁師さんたちの自慢でした。
しかし、津波の影響で干潟が流されてしまい、アサリの稚貝もろとも干潟が消滅。
万石浦でアサリを獲ることができなくなってしまったのです。
干潟を元に戻そうと、県はおよそ4ヘクタールにわたって砂を敷きなおす工事を開始。
しかし、新しく敷いた砂にはアサリの稚貝もおらず、それだけではアサリが獲れるようにはなりません。
そこで立ち上がったのが、地元の漁師さんたち。
新しい干潟に稚貝を撒き、環境を作ってきました。
自慢のアサリを取り戻すため。地道に続いた活動・・・
そして足かけ6年。
今年、ようやくアサリが獲れるようになりました。
念願だった万石浦産のアサリを使った料理は絶品!
漁師さんたちが待ち望んだ、喜びの瞬間です。
そのアサリの味に、漁師さんは
「久々に自分で獲って食べたから感激。来年になればもうひと回り大きくなるから、さらに美味しくなるよ」と、自信を寄せていました。
普段、私たちが食べている海産物1つ1つに、
生産者のみなさんの苦労や想いがこもっているのだと改めて感じさせられました。
美味しいアサリ、ごちそうさまでした!
また来年も食べたいなぁ