今、世界の海では魚がどんどん減っていると言われています。
海の生き物が自然に繁殖して、成長するスピードに合わせて、適切な量だけ魚をとる。
こうして海の生態系や環境を守れば、私たちはいつまでも魚を食べ続けることができます。
でも「適切な量」を超えてしまえば、海の生き物たちはどんどん減っていく。
いつまでも魚をとり続けることができるように海の環境を守りながら配慮して行っている漁業に対する認証制度「MSC認証制度」というものがあります。
近年、宮城県内の漁業関係者の中でも注目が集まっていて、県ではMSC認証にかかる費用の補助を行うなど、サポート体制もできています。
宮城県塩釜市にある明豊漁業は、県内でもいち早くMSC認証を取得しました。
この会社では、カツオとビンナガマグロの漁を一本釣りで行っています。
一本釣り漁法は、狙った魚だけを釣ることができ、乱獲も防げるので、海の生態系を守ることにもつながります。
松永社長は「漁業関係者みんなが同じように考えていくことができれば、それは後世につながっていく」とおっしゃっていました。
ちなみに、認証には5年ごとの審査があるんだそう。
MSC認証の規定に沿った漁業をしているか、きちんと審査をしているそうですよ。
MSCのラベルがついている商品を消費者として選ぶことで、水産資源を守っている漁業者を支えることにつながることになりますよね。
この取り組みが多くの人に理解してもらえるようになるといいですね。