日本財団と日本コカ・コーラ株式会社は、今月21日、東京の日本財団ビルで、陸から川を伝って海へ流れ出る海洋ごみのメカニズムについて報告会を開きました。
いま、世界的に問題となっている海洋ごみですが、7~8割は陸由来とされています。
そのごみの発生メカニズムについて東京都や富山県などの4つの河川を調査した結果、人がごみを捨てる「投棄・ポイ捨て系」と予期しない形で発生する「漏洩系」の2つに分けられることがわかりました。
「漏洩系」としては、自販機の横の空き容器ボックスがいっぱいで入りきらなかったものだったり、ごみ集積所に置いてあったゴミ袋をカラスがつついて散乱させたものなどがあったということです。
この調査について、日本財団の塩入同氏は「ごみの問題はモラルと道徳の問題といわれていたところもあるが、一方で今の社会の構造の中でどうしても発生して発生してしまうごみもある。そういうごみが発生しないように働きかけつつ、モラルに関しても底上げしていく必要がある。」と話していました。
日本財団では企業や自治体などに働きかけて、オールジャパンで海ごみ対策に取り組んでいきたいとしています。