次世代に豊かな海を引き継ごうと、「全国アマモサミット2019inみやぎ」が2019年11月9日(土)・10日(日)の2日間、宮城県塩竈市の市魚市場で行われ、魚介類を育む海草「アマモ」の群生地・アマモ場の再生を巡り、大勢の方々が意見を交わしました。
基調講演で国土交通省国土技術政策総合研究所の岡田知也海洋環境研究室長は、海草などが大気中から吸収・貯留する炭素「ブルーカーボン」を紹介。地球温暖化の緩和策として注目される海草藻場の力を挙げ、面積拡大に向け「アマモ場の利用が増えれば好循環が生じる」と強調しました。
続いて、東北や福岡市などの6団体が活動を報告し、NPO法人環境生態工学研究所(仙台市)は、松島湾にあったアマモ場213万平方メートルが東日本大震災でほぼ壊滅し、2017年に72万平方メートルまで回復した状況を説明。観光客の協力で海に砂団子などを投入し、底質改善を図っている活動を紹介しました。
また、パネリストと参加者が大会宣言案を練るパネル討論なども行われ、昼食にはみなと塩竈海保カレーや魚市場特製マグロ漬け丼等、塩竈市の名産品を堪能。
2日目は塩釜水産物仲卸市場朝の市場めしツアーや高校生サミットなどが行われ、最後に大会宣言が発表され、豊かな海を守り未来へ繋げていくことを参加者全員で大会宣言、そして次期開催地である福岡市の実行委員会へ引継式が行われ、アマモサミットは閉幕しました。
2日間で延べ約520名の方が参加され、アマモによる海域環境の再生などについて、それぞれが行っている取り組みの情報共有や活発な意見交換が行われた、貴重な2日間でした。
主催は松島湾アマモ場再生会議(塩竈市)や塩竈市などでつくる全国アマモサミット2019 inみやぎ実行委員会で、2013年の開催から6年ぶりとなりました。
<お問い合わせ>
全国アマモサミット2019inみやぎ実行委員会
〒985-0052塩竈市本町1-1 壱番館 2F
産業環境部商工港湾課 みなとまちづくり係
TEL : 022-364-1124
FAX : 022-364-1169
e-mail:kawaguchi@city.shiogama.miyagi.jp
WEBサイト http://matsushima-amamo.main.jp/summit2019/
イベント名 | 全国アマモサミット2019inみやぎ |
参加人数 | 約520人 |
日程 | 2019年11月9日(土)・10日(日) |
場所 | 宮城県塩竈市の市魚市場 |
主催 | 全国アマモサミット2019inみやぎ実行委員会 |